富山県・高岡市にある銅や錫の鋳造業の株式会社 能作さんのレポートを2月に書きました。
「伝統的な鋳物の技術を現在に活かす: (株)能作 (銅や錫の鋳造)」
伝統的な技術を新しいデザインで素敵な製品にしています。
錫は曲がる金属。その特性を使って、かご型の製品を動物の形に加工している展示が置いてありました。
単純に「すごいなあ」と思いました。曲がる金属の可能性を感じました。
それから1ヶ月後、一通のメールが届きました。
なんと、それはあのかご型製品を動物の形に加工した張本人、中嶋直耕さんからでした。
メールにはブログに取り上げたことを喜んでくれていることが書かれていました。
そこからメールを何通かやり取りしました。
3月の時点でちょうど働き始めて1年だということ。
今の自分でできることを考えて「発想」で勝負しようと考えていること。
さらには、別の動物も作ったとのことで、写真も送ってもらえました。
カメと小さめのネズミです。かわいらしいです。
そして、こちらは花をモチーフにしたものです。
かわいらしさだけでなく中嶋さんの「思い」が伝わってきます。
この動物シリーズや花シリーズにはいろんな思いを込めたとのこと。
「現場の自分でも発想できることを示したい」
「時間と体力とは別の形で認められるような評価の仕組みができて欲しい」
「自分の仕事を作りたい」
こんな風に自分が何をできるかを考え、チャレンジをしながらモノ作りをしているのが素晴らしいです。
そして、3ヵ月ぶりに中嶋さんからうれしいメールを受け取りました。
「NHK Eテレ『あしたをつかめ」という番組に取り上げてもらいました」
http://www.nhk.or.jp/ashitsuka/archives/009/
マメで几帳面、だけど熱い気持ちにあふれた“ものづくり2年目”の仕事と暮らしをドキュメント。
頑張っている中嶋さんの姿を別の形で見ることができました。うれしいです!
とやまマリアージュの掲載記事から「モノを通じて人と人をつなぐ」。
「熱いものづくり」拡がっていくといいですね!