日本一鍋プロジェクト

日本一鍋は鍋の場のパワーを活用し、技術者、生産者などモノの作り手を支援するプロジェクトです。

自分のあったらいいなを作ってみる、使ってみる: たこあつこさん (陶芸作家)

自分のあったらいいなを作ってみる、使ってみる: たこあつこさん (陶芸作家)

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富山県の生産者さんや工芸作家さんたちを応援するシリーズです。

射水市の陶芸作家・たこあつこさんにお話を聞いてきました。

どんな想いで、食器を作っているのか、その想いを聞いてきました。

とやまマリアージュとの連動企画。

食のイベント「富山week (2/18-23) & 富山ナイト (2/24)」

酢飯屋さんのギャラリーでは、たこさんが作った手作り食器が展示されています。

とにかく使ってみて欲しい

「今年はちょっとおしゃれにカフェっぽくやるんです。ベーグル屋さんと知り合ったので、ベーグルを置くお皿、それとスープ入れる器をテーマにします!」

とっても楽しそうに今年の秋に開く展示会のテーマを話してくれました。

去年はうどん、その前はカレー。たこさんが好きな食べ物がテーマでした。

たこさんがご自身で企画するの展示会の特徴は「実際に食べ物を食べられる」こと。

そこには、たこさんの想いが込められています。

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「まず使って欲しいんです!」

手作り食器はお値段的にはちょっと割高になってしまいます。なかなか手が出しにくいと思ってしまう人も少なくありません。

うどん用のどんぶりでうどんを食べてみる、カレー皿でカレーを食べてみる、その時に何を感じていただけるか?

使いやすさを気に入ってくれるかもしれません。楽しい絵柄と一緒に食事をすることの楽しさに気付いてくれるかもしれません。その食器たちを実際に家で使っている自分を想像できるかもしれません。

「買った時の満足感も味わってもらいたいです!」

一個一個、一枚一枚、手作りされるお皿。全く同じ絵柄は存在しません。買った人だけが楽しめる絵柄です。

だから、買った時の満足感はちょっと違ってきます。

そんな満足感を味わうのも楽しいことです。

日常生活と密着した制作活動

たこさん自身も、食器を見るのも買うのも大好き。

その延長線上に、制作活動があります。

「これ入れるのにちょうどよいお皿がない」
「この入れ物はもう少しこういう形だったらいいなあ」

日常生活で感じる「あったらいいな」を作っていきます。

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他の作家さんの作品を見て、「これと同じ形、同じ使い道のものを作りたいな」
が、制作のきっかけになることもあります。

作成した食器は実際に使ってみます。そして、使い勝手を自らチェックして、改良につなげていきます。

だから、たこさんの食器は「使い勝手のよさ」があります。

絶妙の重さだったり、もちやすい持ち手だったり、注ぎやすい注ぎ口だったり、とにかく自分が使ってみて、いいなあと思うように作り込まれていきます。

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「いろんな年齢層の方に、男性にも女性にも使ってもらいたいです!」

子供に向けては、ワクワクと楽しくなる絵柄のもの、男性にはシンプルな絵柄のもの。

ちょっとずつ種類が増えていきます。

「これからもちょっとずつ生まれていくと思います。」

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雪が降るとワクワクします

富山のよいところはどこですか?

「やっぱり自然ですね。」

「山が近くにある。川も、海も近くにある。空が広い。」

そして、雪について話してくれました。

「雪が降らないところには住みたくないんです。」

「雪よかし (雪かき)は確かに大変ですが、たんぼにちょっとたたずんでみると、ああ、ここでよかった … って思います。」

「それが一年で一回も見れないところには、住めないなと思います。」

「家の中にいて外が見えなくても、雪が降っている感じってわかります。」

「今でも、雪が降ってくるとワクワクするんですよ!」

富山の冬って、「寒いけど、あったかい」って思います。

雪が降って気温は寒いんだけれど、富山の人との関わりはあったかい。

たこさんの作るモノって、その富山の感じを表しているなあと思いました。

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