鍋を囲んでいる人同士はお互いに仲良くなりやすいです。
このすばらしさをモノ作りに必要な「チームワーク」に生かしていくのが日本一鍋です。
人類が、他の動物や我々の祖先の旧人類よりも高度な脳を持ったのは、チームワークがあったからだという研究成果があります。
アイルランドの以下の論文にそれが示されています。
“Cooperation and the evolution of intelligence” (協調と知性の進化)
Luke McNallyら (アイルランド)(Proceedings of the Royal Society B)
この論文について、脳科学的、脳の活性化の観点から別記事に書きましたので、よかったらご覧ください。
チームワークを意識すると脳が活性化し、記憶力もよくなります。
チームワークを発揮するには、脳は複雑な活動をしています。目で見たり耳で聞いたり他の人が何をしているか観察しつつ、次にどういう行動をとれば、みんなと協調できるかを常に考え続けているからです。
鍋を囲むことは、協調し続けているので、脳は活性化される方向にいきます。脳の機能がいろいろ活発になりやすい状況です。だから、ちょっと創造的な話題が出れば、アイデアにつながったり、気付きを得られたり、何かのヒントを得られる可能性が高くなります。
アイデア出しで使われる「ブレイン・ストーミング」のような手法もこの効果を使っていると考えられます。
日本一鍋では、鍋奉行がさらに気付きを得られやすいように、協調が起こりやすいような場作りをします。
例えば、話題が一つのことにはまらないように、特定の人ばかり話すことのないように、ある人とある人の話題を関連付けたり、そんなことをします。
だから、「チームワーク鍋」でも「アイデア鍋」でも普段とは違った「気付き」を知らずのうちに得ているのです。