猛暑日。待ち合わせの駅で差し出された水筒。一晩かけて水出しにした冷茶を一口。
お茶のうまみが口に広がったと思ったら、さわやかに去っていきました。甘みの記憶と幸福感に包まれました。
神奈川県愛甲郡愛川町のお茶農家・関根さんを訪問。
「真夏の茶鍋」のための取材とお茶や夏野菜を勉強。
先ほどの冷茶に使われていた茶葉は、品評会用の一番茶。
普通手に入らないその高級茶葉を分けてもらいました。
お茶の味は「渋み」「旨味」のバランスで決まります。
この高級茶葉は「旨味」の方を重視しているので、収穫前の時期に暗幕を被せて日光に当たりにくくするそうです。日光に当たると渋みが増すからです。
8/7(水)の「真夏の茶鍋」ではこの茶葉を使いますよ!!
お楽しみに!
お茶を始めとして関根さんの農園は関根さん自身に似て「ワイルド」という表現がぴったり。
関根さんのお父さんから受け継ぐポリシー、極力農薬をやらず、雑草も生えています。
関根さん、お茶のみを持っています。お茶のみってこんな感じなんですね。
かぼちゃはこんな感じで栽培。
積み上げた枝の上にカボチャ。こうすると地面に接触して黄色くなってしまうことを避けられます。
関根家に代々伝わる栽培法なのだそうです。
近くの農園仲間の春田さんの畑もお邪魔しました。
新規就農でこの地にいらっしゃった春田さん。
丸オクラは大きいけど、生で食べても甘みがあっておいしかったです。
ズッキーニも立派に育っていました。
関根さんと春田さんから「真夏の茶鍋」試作用にとたくさん野菜をいただきました。
それらの野菜と、いただいた茶葉を使って、茶鍋を試作!
鶏肉を入れてみましたが、鳥の臭みがなくなっていました。
お茶の旨味とちょっとした渋みがお茶を飲んだ時のように口に残ります。
汁を飲んだり、具材を食べたりすると、ちょっと遅れてお茶の味がします。
そして、それが口の中にさわやかさを残してくれるのです。
これはいい感じ!!
「真夏の茶鍋」の試作は味付け、具材、お茶の入れ方を変えながら、いくつか試してみたいと思います。