今日の文章にはIwataniが誇る最上級カセットコンロ「アモルフォ プレミアム」の企画、開発に携わった人への感謝の気持ちを込めました。
日本一鍋プロジェクトの鍋で、アモルフォ プレミアムを愛用させていただいています。
カセットコンロ自体が鍋の場を盛り上げる存在です。素晴らしいです。
Iwataniでカセットコンロを作っていらっしゃる方と一緒に鍋を囲み、コンロへの思いを語り合える時が来るのを夢見ています。
Iwataniの誇り
まず箱のパッケージデザインを見て、「きてるなあ!」と思いました。
普通にカセットコンロの箱には、シンプルな段ボール地になっているか、おいしそうな鍋料理の写真が描いてあるのが普通です。
ところが、アモルファ・プレミアムの場合は、「コンロだけ」の写真。
つまり、この「カセットコンロ」そのもので勝負しているのです。
「鍋したいからカセットコンロを買おう」ではなくて、「このカセットコンロが欲しいからこのコンロを買おう」と思う人に訴えかけるデザインなのです。
カセットコンロに誇りを持って作っている企画・開発陣の気合が滲み出ています。
通常の5~10倍の値段がするカセットコンロ。開発コストから割に合いません。もともと「アモルファ」という機種があったのですが、19年ぶりに「プレミアム」に進化しました。
岩谷産業の方にお聞きしました。
「後継機種の開発予定はあるのですか?」
すると、「全く考えられない」というお答え。
モノの作り手として「最高のものを作る」という意図もあったそうですが、2010年に岩谷産業さんが80周年を迎えるのを記念してという意味合いもあったそうです。
おそらく当面は「世界最高峰のカセットコンロ」の地位は不動でしょう。
モノの作り手へのヒントがあふれる
エンジニアでもある鍋奉行は、こういう形のモノ作りが大好きです。
「採算は取れないもの」なので経営視点ではどうなのかというものでしょうが、モノの作り手としてはやりがいがあっただろうなあと感じます。
たかがカセットコンロ、されどカセットコンロ。
用途はシンプルです。
そこに、現状考えられる技術を使い、お客様のニーズをとことん考え、それでいて洗練されたデザインに落とし込んで、本来のシンプルな用途から外れないようにする、そんな意図が滲み出ています。
モノの作り手、すなわち何かを作り、そのモノを通じてその使い手を幸せにする者は、アモルファ プレミアムを見て、使って、感じることで必ず自分の現場へのヒントがあると思います。
そこにあるだけで鍋の場を盛り上げるコンロ
鍋の場作りをしている者として、本当にありがたい存在です。後で述べる性能面のすばらしさももちろんですし、まずはその存在感です。
鍋の場でアモルファ・プレミアムの話題を出して、「すごいでしょ?」と話し始めると、皆さん「すごーい!」「へえ!」と言ってくれます。
もちろん、火力などの性能面のすばらしさで鍋がおいしくなります。
それだけでなく、この「すごーい!」という気持ちを起こさせるのが素晴らしいです。
そのような気持ちになると、鍋をおいしく感じるんです。
単純に人はよい気分でいる方が、食べ物をおいしく感じられるからです。
そして、そんな気持ちでいると、話も弾みます。しかも、暗い話題やネガティブな話題にはならず、明るく前向きな話題になります。なぜなら、しばらくいい気持ちのままでいたいからです。
それこそが、日本一鍋の「場」として必要な要素の一つです。鍋のおいしさと相まって、明るく前向きな気分でいる!
そうすると、ついつい話をしたくなる!いろんな話が混ざり合って、新しいアイデアやチームワークにつながっていきます。
また、日本一鍋プロジェクトは、モノ作りを応援する場。
いいモノがその場にあると、「いいモノを作ろう!」って空気が出てきます。
本当にこのようなカセットコンロを世に送り出してくれたこと自体がありがたいです!
Iwataniの皆さん、ありがとうございます!
考えられる性能を詰め込むもあくまでもシンプル
カタログスペックとして、これだけのものが入っています。
・熱効率が2.9kWで3.5kW相当 (16%カット)という省エネで強火力。
・ガス残量が少なくても強い火力を維持 (カセットボンベを温めてガスの気化を促進)
・連続スパーク点火で何回もつまみを回すことがない (台所の通常コンロのようなカチカチカチ…)
・ガス漏れを防ぐ炎感知センサーでガス漏れ防止。
・つまみやすいつまみで火力調整もさらに簡単
・スリムなデザイン
さらに、カタログにないところで、絶妙な鍋置きの角度といった工夫も見られます。
いずれも「カセットコンロ」に「あるとよい」機能であり、余計なことはしていません。
そして、デザイン性もあって、シンプルにまとまっています。
存在感はあるけど、出しゃばりません。
例えば、ステンレス鏡面仕上げも、食材や鍋などの調理用具を映し出すもので、あくまでも食材や調理用具を引き立てる役割をしっかり演じているのです。
主役の鍋や食材を引き立ててくれます。
日本一鍋 鍋奉行として
日本一鍋に込める思いは「プロフィール」に書かせていただいています。
そして、その思いやどうして鍋奉行をやっているかは以下の動画をご覧ください。
日本一鍋プロジェクトプレゼン動画
鍋の場を作って、モノを通じて人と人とをつなげたい!
モノ作りを応援したい!もっともっと応援したい!
そんな思いでやっています。
ぜひ多くの作り手の方に鍋を囲んでいただきたいです。
鍋の食材、鍋道具 (土鍋、カセットコンロ、箸、グラスなどなど)の作り手が囲むと最高です。
その場にあるものへの思いを語り、聞きながらの鍋は格別です。
その場にいる人がみんな元気になります。思いを聞くと胸が熱くなるでしょう。
そんな思いに感動している人がいると、思いを語った人も「よかった~!」と思うでしょう。
「これ使えてよかった」「これ食べられてよかった」、そんな声が作り手を元気にします。
私の夢: 岩谷産業の方と囲む鍋、そして日本を元気に
私の夢の一つが、こんな素晴らしいアモルファ・プレミアムを世に送り出してくれた人と鍋を囲むことです。アモルファ・プレミアム談義をしながら、アモルファ・プレミアムで作られた鍋を食べる!そして、アイデアや未来を語る!最高です!!
企画の方、宣伝をされた方、開発の方、多くの人が関わっていたと思います。おそらく、協力会社の方もいたのではないかと思います。
関わり方の大小は問題ではありません。とにかく関わられた方と語り合えたら幸せです。
そんな場が、また新しいものを生み出します!次に「もっといいモノ作るぞ!」というエネルギーを生み出します!
そして、それが周りに広がっていきます。
どんどん元気になる人が増えていきます。
さらにさらに日本のモノ作りが元気になります。日本が元気になります。
そんな夢を加速させてくれる、すばらしいカセットコンロ「アモルファ・プレミアム」がこの世にあることにあらためて感謝いたします!
どうもありがとうございました!
これからも素敵な製品を作り続けてください。