日本一鍋プロジェクト

日本一鍋は鍋の場のパワーを活用し、技術者、生産者などモノの作り手を支援するプロジェクトです。

ブログ

牛への愛によってさらなる高みへ: 村田勝己さん (畜産農家、精肉店経営)

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富山県の生産者さんや工芸作家さんたちを応援するシリーズです。

富山市で牛の畜産農場・池多農場と、肉販売店・メッツゲライを営む、村田勝己さんに話を聞きに行きました。

どんな想いで、モノを作っているのか、その想いを聞いてきました。

とやまマリアージュとの連動企画。

食のイベント「富山week (2/18-23) & 富山ナイト (2/24)」

ここでは、村田さんが作った、ハムがいただけます。

少年の友達が消えた日

少年は、牛と友達のように毎日触れ合っていました。

藁をやったり、すり寄ってくる背中をなでてやったり。
牛はペロペロと少年の顔をなめました。

彼は牛に牛太と名前をつけました。

その日も、彼は小学校から帰ると、いつものように、牛太のいる農場に遊びに行きました。

ところが、いつもいるはずの場所に牛太がいません。
周りを探してみましたが、どこにもいません。

お父さんを見付けて、呼びかけました。

「ねえ、牛太はどこいったの?」

お父さんは、彼を見つめたまま、何も言いません。

何か不安になってきました。

「ねえ … どこ?」

一つ息を吐いて、お父さんはゆっくりと口を開きました。

「牛太はな、人様のお役に立つために遠くへ行ったんだ」

加工肉に込めた想い

村田さんはお父さん、弟さんと農場で牛を育てています。

それだけでなく、お肉屋さん「メッツゲライ」も営んでいます。

その肉屋のショーケースは一般的な日本の肉屋さんとは違っています。
ほとんどのスペースは、ハムやソーセージなど、
たくさんの種類の加工肉がずらっと並べられています。

ヨーロッパで見かける肉屋さんはこんな感じが多いです。

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お薦めは牛肉のリエット。イメージはやわらかいコンビーフ。
フランスパンに塗っていただくと、肉の触感、油の甘みが口に広がります。

そして、ビーフジャーキー。

人気商品はいつも売り切れ状態です。

でも、決して、増産はしません。

ここに「牛飼い」の村田さんが肉屋さんを営む理由があります。

「牛一頭、使い切りたいんです」

普通のお肉屋さんは、肉を売ることが商売です。
お客さんが求めるものを売ります。

例えば、もも肉が売れるなら、もも肉をたくさん仕入れて、それを売ります。
牛の体の部位で人気のない部分は「余った肉」として、安売りされます。

「僕はイヤでした」

「余るような部位も『おいしい!』って言ってもらえるように、
加工肉にするんです。それも最高の『おいしい!』と言われるように。」

村田さんのソーセージは、先日農林水産大臣賞を受賞しました。
「生産直売」というだけでよしとせず、自分が生産者だということを言わなくても、
最高においしいと評価されるソーセージを目指した結果です。

最高の加工肉を作るため、本場ドイツで修業しました。

どうして、ここまでするのでしょう?

村田さんがしみじみと言いました。

「そうすれば、牛が浮かばれるじゃないですか。」

浮かばれる?

子供の頃、自分のところで飼われている牛がお肉になることを知りませんでした。

お父さんのところに遊びに行って、お手伝いをしました。
餌をやったり、体を撫でてやったり、そうすると牛も村田少年になついてきます。
牛に名前をつけるほどになりました。

ある日、突然、その牛はいなくなりました。

そして、お父さんから、牛が「お肉になる」運命にあることを説明されました。

「しばらく、農場に行けませんでした。
こいつら、みんなお肉になるんだって考えると、かわいそうで…」

村田さんは大学を卒業すると一度サラリーマンになりました。
その後、脱サラして、牛飼いの仕事をする時、
直売のお肉屋さんをやると考えた時に、子供の頃の牛たちとの思い出が頭によぎりました。

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肉としては売れない部分でも、加工すれば、「おいしい!」って言ってもらえる!

「一頭、余さず使い切って、おいしいと言ってくれれば、
牛が浮かばれるじゃないですか?」

「丸ごと使い切る」が大前提なので、売れ筋の部位をたくさん売ることに意味がないのです。

余った肉の部位、さらには軟骨や血液までも、加工肉には使うことができます。
肉の本来の旨味を生かしたハム、ソーセージはとても味わい深いです。

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使い切る部位自体も量があるわけではないので、自ずと限定生産になるのです。

牛たちへの「愛」が、村田さんに、加工肉の販売、加工肉のあくなき探求をさせるのです。

ヨーロッパからの牛肉文化の豊かさ

「日本人が牛肉を食べ始めたのは高々明治に入ってからですからね」

牛を丸ごと使い切る考え方は、ヨーロッパではもともとやっていたことです。
だから、ヨーロッパのお肉屋さんでは加工肉もいろんな種類が売られています。

狩猟民族だから、採れた獲物は大事に食べます。
お父さんが採ってきた肉の一部が、固いからと言って食べないわけにはいきません。

日本人にとって「牛を丸ごとおいしくいただく」という発想が一般的ではありません。
おいしいところが高値で売れて、その他の部位は安値にされてしまいます。

牛を飼うだけでは儲からないから、肉の加工もして売るということは、
畜産農家さんのビジネスとしても優れています。

ただ、村田さんの場合は、ビジネスももちろんですが、
全ての部位をおいしい!って言ってもらうことで、牛への「愛」を示したいのです。

作り手の愛と想いが、お肉やソーセージに込められます。

「だから、お店に立っていたいです。」

土日はなるべく店頭に立って、お客さまとコミュニケーションを取ります。

お客さまからの感想も聞けますし、
何よりも自分が牛のこと、加工肉のことを伝えられるからです。

富山の雪とともに

「こんな田んぼばかりのところに買いに来てくれるのはありがたいですね」

富山県の池多地区には田園風景が広がっています。

広大な耕地の中に、点々と民家があります。

村田さんのお店も、農場も、真っ白に広がる平野の中にぽつんと立っています。

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こんなところで本格的なソーセージが売られていることに驚くお客さまも多いです。

「雪の時期は頭を動かす時間ですね」

牛の世話やお店があるので、通年動き回っている村田さんですが、
2月3月は比較的時間に余裕がある時期です。

雪の存在がいい具合に生活にメリハリをつけてくれます。

そんな時間を利用して、村田さんはフランスに研修旅行に行ってきました。

それは、もっともっと、牛への愛情を形にするためです。

牛への愛、富山への愛が深まっていく

村田さんの次の夢は、赤身の肉をさらにおいしく味わえるようにすること。

「霜降り肉だと200グラム食べるのは大変ですが、
赤身肉だと女性でも300グラムペロリといけちゃいます。」

ヘルシーに肉をいただくのにも大きく貢献しそうですが、
それだけではありません。

やはり、愛があるのです。

サシが入った、いわゆる霜降り肉を持つ牛は高値で売れます。
一方で、そうでない牛の値は抑えられます。

「同じに育ったのに、おかしいと思うんです。」

ここにも、どんな牛でも「おいしい!」と言ってもらいたいという、
牛たちへの愛情が感じられます。

フランスで学んでいたのは、肉の熟成技術。
微生物を使って熟成した肉は、旨味が出るし、独特の香りが出ます。

実はこれが「富山らしさ」をもっと打ち出せる可能性を秘めています。

例えば、富山に多く存在する酒蔵に昔から生息している菌を使うことができるかもしれません。
ここにしかない菌ですから、ここでしか作れない熟成肉を作ります。

聞いていて、きっと日本人の口に合う味や香りを持った、
富山のお酒や他の食材に合う熟成肉の誕生を予感しました。

富山の酒蔵とのコラボレーションも近い将来あるかもしれませんね。

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「欲張りですよね?」

「止まらないんです!」

これまで、村田さんの行動を見ていると、なんでこんなに頑張れるし、次々とアイデアが出てくるのかと、
疑問に思うことがありました。

今回の話を聞いて納得しました。

愛でした。

「牛たちへの愛」が村田さんをますます輝かせます!

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ヒヨコから学ぶ、命を見守り感動をつなげる: 橋本めぐみさん (農業)

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富山県の生産者さんや工芸作家さんたちを応援するシリーズです。

富山市の中山間地(農業がしにくい山の中のような平地ではない地域)で農場・土遊野をご両親と営む橋本めぐみさんを訪ねました。

どんな想いで、モノを作っているのか、その想いを聞いてきました。

とやまマリアージュとの連動企画。

食のイベント「富山week (2/18-23) & 富山ナイト (2/24)」

ここでは、めぐみさんが作った、お米、卵、ケーキ、パンがいただけます。

ヒヨコたちのおかげ

ピヨピヨピヨピヨピヨ。

生後4日(!)のヒヨコたちがトコトコ動き回る前で、めぐみさんにお話を聞きました。
「ピヨピヨ」という音を頭の中で流しながらお読みください。

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「成長段階を見られるんですよね」

「ヒヨコたちも、野菜たちも、ヤギたちも、小っちゃい時はかわいいですよね!」

ヒヨコたち、一生懸命動き回っています。
時にはこけたり、餌を探してついばんで、水をちょびっとだけ飲んで、
うーんと体を伸ばし … 見ていて飽きません。

雪の中のこの時期は、生命が生まれる時期。

ヒヨコがやってきて、夏に向けての野菜の苗を育成がはじまります。
ヤギももうすぐ子ヤギを生みます。

「ちっちゃな苗が一生懸命2枚の葉っぱを広げたりとか
子ヤギがフルフルって立ち上がる、感動ですよねぇ!」

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そんな小さな命から、力を感じる、感動を感じる、
こういった命の営みに触れられないのは考えられないと、
めぐみさんは言います。

めぐみさんのご両親は、都会から富山の中山間地に移り住んで来ました。

多くの富山県の若者がそうするように、めぐみさんも農業以外の選択肢を求め、
東京に住んでいたことがあります。東京暮らしでなかったもの、
それが、人間やペット以外の「本能」「命の営み」でした。

故郷から戻って以来、農業から得られる「感動」や「学び」のありがたさを
感じるようになったそうです。

「今の私があるのは、ヒヨコたちのおかげです。」

ありのままと山と人間の本能

めぐみさんがご両親と営むのが循環型の有機農業。
堆肥はニワトリのフンなどから作り、そこからお米や野菜を作ります。
ニワトリからは卵をいただきます。

極力、自然の力を使います。

生物の生育に大切なのは温度管理。
雪に閉ざされる時期は、ニワトリ、ヒヨコ、野菜の苗、
どれにも暖房が必要な時期です。

暖房に電気や石油などは使いません。
鶏糞や植物を発酵させて発生する熱を熱源として使います。

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「食べ物がどうやって作られるのか、知らないのはもったいないです」

ヒヨコたちもなるべく自然に近い形で飼育します。

工場のような現場で画一的に管理するのではなく、
生産者としては手間はかかるけど、
本来の動物や植物が自然な形で育っていきます。

こういう「自然の営み」に触れていると、
自然ってすごい!という感動に触れられる機会も増えます。

ヒヨコが懸命に動き回る様子、
やがて実を結んだトマトが見せる赤い色のグラデーション、
人間が例えコンピュータで再現しようとグラフィクスの技術を進歩させようとも、
自然は圧倒的で、超越的です。

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そういったものに触れるのが、人間の「本能」を喜ばすのでしょう。
もともと人間も本能にまかせる、ありのままでいれば楽しいです。
感動にもたくさん出会えます。

本能で生きる動物たち、植物たちとの触れ合いが、
私たちの本能を呼び覚ましてくれます。

本能に触れられる形で営まれる「農業」がここにあります。

食べ物が作られる様子を見届けられる場所がここにあります。

もともと人間は山の中の方を好んで住んでいました。
その方が食べ物の恵みにありつけたからです。
文明が進むに連れて耕作方法が作られ、交易をするようになって、
平地に移り住んで行きました。

山の方が「はじまり」なのです。

山の中でもしっかり「生きている」めぐみさんたちと動物、植物がここにいます。

「はじまり」に近い、本来の生き物としての人間の在り方により近い場所が
ここにあります。

とにかく、「生きている」が感じられる場所です。

つながりを感じて欲しい

「どっちがいい、悪いんじゃないですけどね」

めぐみさんは、こういう言い方を何回かしました。

町で暮らす人、山で暮らす人、どっちが優れているのではありません。
ただ、両方とも別々ではありません。

つながっているのです。

「このヒヨコたちもやがて、卵を産んでくれます。
それをみんなに届けられます。最後までつながっています。」

それを見届けられる場所です。

だからこそ、めぐみさんは想います。

「ここを見に来てほしい」

「ここに来て何かを感じてほしい」

おいしい、気持ちいいでもいいし、
こんなところで食べ物が作られて、それが町ともつながっていることが
実感できるかもしれないし、
小さな感動があるかもしれません。

いろんな生き物がいる、いろんな生き方がある、
それを感じられると、人は優しくなれます。

誰もが生き物です。
まずはヒヨコのように一生懸命生きていればいいのです。

土遊野は、そんなことを感じさせる場所です。

山間部なので、田んぼはいわゆる棚田になります。
棚田の周りの景色、富山一帯や天気がよければ遠くは立山連峰が見渡せ、絶景です。

土遊野にはこの絶景を楽しみながら、ここで採れた恵みをいただける
「絶景茶屋(仮称)」という茶屋が用意されています。

めぐみさんの夢の一つはここの茶屋で、訪れた人をおもてなしをすること。
茶屋に来るのが訪問のきっかけになれるかもしれません。

愛が生み出すもの: ヒヨコ、お米、そしてシフォンケーキ

めぐみさんが、ヒヨコを愛おしそうに抱き上げます。
「おいしい?楽しい?」ヒヨコに話しかけています。

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そこには小さな命への「愛」がありました。
そして、その姿に、すべての命への、愛とリスペクトを感じました。

めぐみさんが焼くシフォンケーキ。
ふんわり軽くていくらでも食べられます。

お米とともに通販でも購入できるので、
土遊野の恵みを町でも気軽に味わえます。

このケーキも、ここのヒヨコたちとつながっています。

ヒヨコがやがてニワトリとなり卵を産みます。
卵がケーキにたっぷり使われます。

このケーキはお米の粉でできています。
そのお米も、ニワトリの排せつ物が育てます。

そして、それらを育て、ケーキを焼くめぐみさんがいます。

これらが合わさって、ふんわりシフォンケーキができるのです。

いろんなものがつながって、富山の山の中と町がつながって、
いろんな愛が、ふんわり「おいしい!」を生み出すのです。

雪深い山の中。雪深く真っ白です。
とても静か。音、匂いが少ない世界。

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ホッとします。五感が何か研ぎ澄まされていく感じです。

富山の冬がめぐみさんの感覚を研ぎ澄まします。

そして、冬は次に何かを生み出すためのはじまりです。

土遊野には「感動」と「学び」があります。

ここへの入り口をどんどん広げていこうと、
育っていくものや自分の生まれた場所への愛とともに
「一生懸命」めぐみさんは生きています!

家作りのために竹切り。たんぼで釜揚げうどん

今日は大磯で竹切りをしました。

自然素材の家を作る日高さんのワークショップを兼ねた、おうちづくりのお手伝いです。
家作りはこの竹切りから始まります。

竹を使って、土壁が作られていきます。

新月伐採にこだわり、この日に設定されました。

ちなみに今日は旧暦で言うと大晦日。
この家作りが何かの始まりを感じさせます。

竹を切るのはなかなかの肉体労働。

竹は山の斜面に生えているので、上り下りで足腰を使います。

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のこぎりで竹を切っていきますが、竹を倒す方向を間違うとすごく力を使います。

うまい具合に斜面に落とせると重力が手伝ってくれるのでラクチン!

なかなかコツがいります。

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切った竹は2メートル50センチに揃えて切ります。

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それを専用の器具で細く割きます。

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して、竹の節をナタで落としていきます。

腕も足もヘロヘロです。筋肉痛になるでしょう。

このワークショップは労働だけではありません。

アウトドアランチ!

家を建てる中里さんがランチに用意してくれたのが、

なんと、さぬきうどん。しかも、釜揚げうどん!

たんぼの真ん中で釜に上げてますよ!

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まかったぁ!

竹切り。自然と共存したモノ作り。

そのすばらしさ、大変さとも身を持って体験できました!

ハーブ鍋のハーブ酒用の自然の力と作り手のこだわりが詰まったお酒

ハーブ鍋には食前酒としてハーブ酒が提供されます。
このハーブ酒に使うお酒にも、作り手のこだわりが詰まっています。
ハーブセラピストの沼田聡からのレポートです。


うれしい報告があります。
本日、ハーブ鍋の食前酒に使います。日本酒を確保して参りました。

鹿島の地にて、無農薬、無肥料で土からつくりだし、米のうまみをひきだし、除草剤も一切使わず、お米をつくる。その工程は、過酷で通常の除草剤や農薬、肥料を使ったお米の30倍の工程と手間がかかっています。

そんな、自然の恵みをつめこんだ自然農を実践されている自然農農家「鹿島パラダイス」が自然の米だけにこだわってつくる。名杜氏「寺田屋本家」とコラボレーションをした極上酒です。

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丹念に、つくられたお米は一粒一粒が際立ち、それをお酒のお米として利用しました。味は、日本酒でありながらフルーティでワインのような豊潤な香りが空けた瞬間から漂ってきます。日本酒は苦手…という方の苦手意識を覆す自然の力が詰め込められた極上の一本です。

酒は、百薬の長

日本酒は、善玉コレステロールを高めて、冷えを解消してくれます。

今回は、一杯目はそのままで、もう一杯目に、midorismが厳選する無農薬ハーブの力を加えて、その効果と味の際立ちをより楽しんでいただきます。

ぜひ、お楽しみに!
皆様にお会いできることをとてもうれしく思っております。

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沼田 聡

ハーブ鍋(2/10)は満席になりました。

おかげさまで、2/10のハーブ鍋は満席になりました。
お申込みいただいた方、ありがとうございました。

「他の日程でやって」「もっとやって」

など、うれしいご意見をいただいていますので、

3月か4月に第2回を実施するべく日程を調整中です。

ぜひ、ハーブ鍋にご参加ください!

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次回の日本一鍋体験会は2/6, 2/19

日本一鍋の「体験会」と「定期鍋」のお知らせです。

日本一鍋説明会は日本一鍋体験会に名称を変更いたしました。

説明するだけでなく、鍋を食べてもらったり、コーチングを体験してもらったりするからです。

日本一鍋体験会は、気軽に日本一鍋を体験できます。

実際に鍋を囲みながら、日本一鍋がどういうものなのかを知っていただきます。

モノ作り支援が具体的にどういうものなのか、どういった内容の鍋が食べられるのか、実際に体験していただきます。

鍋は実際の日本一鍋と同じクオリティのものをご提供します。

参加者の方からは、毎回、ありがたいお言葉をいただいています。

「めっちゃうまい!」

「本当においしい。あったまる」

「日本一鍋のことがよくわかりました」


【日本一鍋体験会 (鍋試食付)】

「日本一鍋」とは何か?モノ作りとの関係を知っていただきます。

「鍋でコーチング」をプチ体験をお楽しみください。

2013/2/6(木)
2013/2/19(火)

いずれも19:30-21:00, 東京・大久保駅近くの会場

日本一鍋体験会の申し込みはこちらから

 


日本一鍋の「定期鍋」は定期的に開催される日本一鍋。

最近は他の方とのコラボレーションをしています。

「森林鍋」では「森の演出家」土谷さんとのコラボ。

鍋の前に、森林ウォークを実施。奥多摩の自然を満喫しました。

土谷さんの自宅でもある古民家の囲炉裏端で鍋を囲みました。

野菜は古民家の裏の畑からみんなで収穫しました。

参加者の方からは

「本当に楽しめた!」

「最高でした!」

の声。

好評に付き、第2回の実施を計画中。

「ハーブ鍋」ではハーブセラピストの沼田さんとのコラボ。

鍋にハーブが入るし、ハーブティーが個々のニーズによって個別ブレンドされます。

食べて、飲んで、話しているだけで、元気になる鍋!

おかげさまで、申し込みが定員に達しました。

好評につき、第2回の実施を計画中。

「花見鍋」は大磯の360°桜に囲まれるとっておきのパワースポットで鍋。

地元の野菜、魚。そして、地元のクリエイターたちとの交流で元気アップ!


【日本一鍋開催の予定】

定期開催する日本一鍋「定期鍋」の日程は以下の通り。

2013/1/19(土) 奥多摩で森林鍋 (日本一鍋と森林セラピーを合体)

2013/2/10(日) 愛のハーブ鍋で超絶元気アップ (満席)

2013/4/6(土) 大磯・花見鍋 (準備中) 

 

日本一鍋の詳細と申し込みはこちらから

 

白菜満載、夢満載 (日本一鍋説明会報告)

1/24は日本一鍋の説明会を行いました。

ドリプラでもお世話になっているいのっちが来てくれました。

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いのっちはソフトウェア開発に関係している方。

子供の頃は休みになると秋葉原のコンピュータの前にずっといてゲームを作っていたそう。

一方で、カメラ、自転車、釣りなどとっても多趣味!

鍋を食べながら、モノ作りの現状や今後のモノ作りの方向性を語りました。

やはり、「何のために作っているのか」「誰のために作っているのか」を見失って、ソフト開発に情熱を持てなくなってきている人が多いようです。

そんな人が「新しいものを作ってワクワク」「できあがった時の喜び」「作ったモノが役に立っているうれしさ」を十分に味わいながらモノ作りができる仕組みも語りました。例えば「うちのおばあちゃんのため」のソフトウェアを想いを持って作りたい人が結集して開発していく、ノマド型開発の発展系とか。

そして、いのっちの夢の原型も聞くことができました。

日本一鍋は、鍋を囲んで、「おいしい!」といいながら、リラックスして語ります。だから、話は自然と前向きになり、話しているうちに気付きがたくさん出てきます。

いのっちからも「いろいろアイデアが出て楽しかった」とうれしい一言。

鍋の方は、鶏の塩鍋。いつもより白菜を大目に入れました。二人で白菜半分をペロリ。

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群馬の星野たかちゃんから直送の旬の白菜。甘みもうまみも最高で、トロー、ジュワー!

いのっちも私も「うまい!」を連発!

とても、実りの多い鍋でした。

次回の説明会は2/6(木)です。

おいしい鍋、鍋を囲みながらショートコーチングをぜひ味わってください!

チームワークが人類の脳を進化させた

鍋を囲んでいる人同士はお互いに仲良くなりやすいです。

このすばらしさをモノ作りに必要な「チームワーク」に生かしていくのが日本一鍋です。

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人類が、他の動物や我々の祖先の旧人類よりも高度な脳を持ったのは、チームワークがあったからだという研究成果があります。

アイルランドの以下の論文にそれが示されています。

“Cooperation and the evolution of intelligence” (協調と知性の進化)
Luke McNallyら (アイルランド)(Proceedings of the Royal Society B)

この論文について、脳科学的、脳の活性化の観点から別記事に書きましたので、よかったらご覧ください。
チームワークを意識すると脳が活性化し、記憶力もよくなります。

「高度な脳を持つと助け合いたくなる」

チームワークを発揮するには、脳は複雑な活動をしています。目で見たり耳で聞いたり他の人が何をしているか観察しつつ、次にどういう行動をとれば、みんなと協調できるかを常に考え続けているからです。

鍋を囲むことは、協調し続けているので、脳は活性化される方向にいきます。脳の機能がいろいろ活発になりやすい状況です。だから、ちょっと創造的な話題が出れば、アイデアにつながったり、気付きを得られたり、何かのヒントを得られる可能性が高くなります。

アイデア出しで使われる「ブレイン・ストーミング」のような手法もこの効果を使っていると考えられます。

日本一鍋では、鍋奉行がさらに気付きを得られやすいように、協調が起こりやすいような場作りをします。

例えば、話題が一つのことにはまらないように、特定の人ばかり話すことのないように、ある人とある人の話題を関連付けたり、そんなことをします。

だから、「チームワーク鍋」でも「アイデア鍋」でも普段とは違った「気付き」を知らずのうちに得ているのです。

2020年に「昔ながらの家」が作れなくなる??

昔ながらの自然素材 (木、竹、土など)で家を作る建築家の日高さんと知り合いました。

話を聞かせていただき、自然の素晴らしさをそのまま利用する家作りの話の一端に触れられましたが、その内容に感動しました。

壁を作るために必要な竹を伐採するのですが、伐採の時期にこだわりがあるのです。 なんと、月の満ち欠けを見るんです。下限の月から新月にかけての時期を選びます。そうすると、カビにくい素材になるとのことです。

実はこれは「新月伐採」と呼ばれる古来からあるノーハウなんです。 竹に限らず、杉の木を伐採する時も同じです。

科学的には証明されていないですが、新月の時期の植物が水分を比較的含みにくくなるというのも関係しているようです。

森の中で生き、森の恵みを生活の糧にしていた日本人ならではの知恵です。

先日、古民家で日本一鍋をやりましたが、森の中、自然素材に囲まれていることが、なんとも心地よく、「日本に生まれてよかったなあ」と実感する時間を持ってました。ある意味、自分が日本人であることを誇らしく感じる瞬間でもありました。

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ところが、このような自然の素晴らしさを利用する建築によって新しい家を作ることが、2020年にできなくなってしまう恐れがあるというのです。

「2020年までに全ての新築・建築物に省エネ基準適合義務を課す。」という閣議決定があります。

日高さんによると、これが今のまま施行されると、自然素材での建築が実質的に作れなくなってしまうらしいのです。一方、「省エネ基準」を満たす方向で家を作ると、壁ばかりで窓の少ない家になってしまいます。実際に、今、そういった建築が流行っているのだそうです。

感覚的には、「おや?」「何それ?」という感じです。

夏ならば、風通しのいい家の方が過ごしやすく、冷房を稼働する時間も短くてすみそうです。冬ならば、木のぬくもりのもと、エアコン暖房はなくても大丈夫そうです。

数字での評価が人の感性や感覚を置き去りにすることがあります。数字は評価や比較を効率よく行う便利なものですが、計算の方法でいくらでも変わってしまうので、絶対的なものではありません。

モノ作りがコスト重視により、モノに込める「想い」に気付かない風潮があることに、通ずる話です。「想い」を受け止める側の感性が失われている方向にありそうです。

日高さんは自然素材の建築についての数値の出し方の研究を始めています。置いて行かれた感覚、感性を数字で表現するよう鋭意努力中です。

そんな取り組みも応援していきたいです。

森林鍋 (1/19)「すっごい楽しめました!」の声

1/19(日)は奥多摩・御嶽エリアで「森林鍋」を行いました。

参加していただいた方から、

「すっごく楽しめました!」
「本当に楽しかったです!」

という声をいただいています。

私自身もとても楽しかったです。ありがとうございました!

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この日は雲一つない青空が広がりました。気温も上がって過ごしやすいです。

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御岳渓谷の遊歩道を森歩き。

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樹木を観察したり、川原近くの食べられる草を見つけました。
セリ、クレソンなどがありました。

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森の中で深呼吸。木の出す香り成分「フィトンチッド」やマイナスイオンを体いっぱいに吸い込み、五感を研ぎ澄ませていきます。

森から、古民家に移動して、裏の畑で鍋に入れる野菜を収穫。

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白菜、ネギ、しゃくし菜を収穫。

しゃくし菜は秩父の特産野菜。主に漬物向けに栽培されています。
奥多摩は秩父と文化圏が同じで、育てるのに適した気候です。
鍋に入れてもクセがなく柔らかくおいしくいただけます。

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囲炉裏端で炭火に鍋をかけます。期待が膨らむ瞬間です!

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収穫した野菜と、東京特産の豚肉「東京X」を使った鍋。
奥多摩の特産きのこ、あわび茸も入れました。

味付けは昆布ベースのだし汁に鶏がらスープを入れました。
いい感じで今回もできました。

囲炉裏端で囲む鍋。鍋を中心にみんなで身を寄せている感じ。
とても落ち着きます。

途中から、古民家の主、土屋君の自家製味噌を入れて、味噌味に。

味噌の優しい味で、ちょっと違った味を楽しみます。

その延長線上で、今日の締めはラーメンを入れて「味噌ラーメン」。
野菜と東京Xのエキス満載の、味わい深い味噌ラーメンになりました。

「もう食えん」と言っていた人も一口すすると「うまい!」という声が!

大満足の後は、こたつに移って、森林セラピー談義。
いろんな話題で、まったりと、楽しく話が弾みました。

どの参加者もリラックスして、楽しんでいただけた様子。

古民家という空間の鍋。日本人である喜びを実感。

自分で採った新鮮野菜を入れると、野菜への想いが増し、鍋の味わいも深くなります。

とても好評だったので、また季節を変えて森林鍋をやりたいと思います。